2012年に創刊号が出た「のんべえ春秋」は面白い。 「春秋」は当初「はるあき」と読むことになっていたが、今は「しゅんじゅう」と読んでもいいと、 ひとりで原稿を書き、写真も撮っている東京の文筆家、木村衣有子(ゆうこ)さんが言っていた。 県内で唯一「のんべえ春秋」を取り扱っている新潟市役所前「北書店(きたしょてん)」で 先日、木村さんにお会いできる機会があった。 「のんべえ春秋」の編集方針は、このように銘記されている。 ー「のんべえ春秋」は、のんべえによる のんべえのための小さな本です。酔った上での武勇伝を競うわけでもなく、たしなむ程度と腰が引けてもいない、ちょうどいい塩梅を目...

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