新潟県上越市のシンボル、高田城址(じょうし)公園を中心に広がり、400年の歴史を誇る高田地区。北信越を代表する城下町として活況を呈したこのまちも、人口減少に直面している。目立つ空き家に減っていく商店、存続の岐路に立たされている町内会-。高田を次の世代へ継ぐことはできるのか。まちを訪ねた。(上越支社・川島薫)=5回続きの4回目=
【2022/11/22】
土をたたいて固めた三和土の土間(たたきどま)を通り抜けると吹き抜けの天井が気持ちいい。太い梁(はり)が和の雰囲気を醸し、壁の漆喰(しっくい)は白さがクールで現代建築のよう。
「和モダン」な空間に生まれ変わった町家は、新潟県上越市が大町3の空き家...
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