JR東日本・高崎支社が7月27日に1本のリリースを発表しました。

 そのタイトルは「高崎支社管内を走る107系電車が本年9月に定期運行を終了します(JRの発表したリリースはコチラ)」というものでした。
 
 主に群馬県や栃木県の路線で走ってきた107系。地元では「サンドイッチ列車」という愛称で呼ぶ人もいたと聞きます。
 

群馬県の高崎駅と栃木県の小山駅を結ぶ
両毛線の各駅に掲出されている横断幕
=2017年8月3日、栃木県栃木市の岩舟駅で撮影
 
 107系が走る群馬県の上毛新聞のサイトに 7月28日に掲載された記事 によれば、
 
 『サンドイッチの断面のように見える外観から愛称が付けられた』
 
 とあります。
 
 現在残る107系の車体は、白地の車体に緑とピンクの帯が入った外観が特徴です。
 
 確かに、レタスとハムを挟んだサンドイッチに見えるかもしれません。

サンドイッチ車両と呼ばれた107系(R8+R7編成)
=2017年8月8日、群馬県前橋市の駒形駅で撮影
 

 とはいえ、これだけでは、ほとんど新潟になじみはありません。
 
 それでは、新潟市秋葉区のJR東日本新津車両所(現在の総合車両製作所新津事業所)が製造した一番最初の車両ということであれば、どうでしょう。

JR東日本新津車両所・第1号車の
誕生を祝うテープカット
=1988年6月27日、新津市(現在の新潟市秋葉区)
 
 
 107系は、国鉄から分離民営化したJR東日本が「初の自社製造車両」として1988年(昭和63年)に生産を始めました。

 新津車両所のほか、大井工場(現在の東京総合車両センター)、大宮工場(現在の大宮総合車両センター)、大船工場(現在の鎌倉車両センター)などでも製造されました。

 新潟日報の紙面に掲載された新津車両所の製造「第1号車」は、残念ながらすでに廃車となっているそうですが、2枚目の写真で登場している4両のうち、前2両のR8編成は1989年(平成元年)に新津車両所で作られたもので、『新津産』はこの2両を残すのみとなっています。

107系R8編成の車両間に設置されている
製造した年数と場所を示したプレート
=2017年8月8日、栃木県小山市の小山駅で撮影

 JR東日本高崎支社では、8月18日まで「お別れメッセージ」を募集しているほか、定期運用終了後の10月1日と7日には「団体専用列車」として運行する予定で、両毛線のほか、かつて運用に入っていた吾妻線(高崎-大前間)や上越線(高崎-水上間)、信越本線(高崎-横川間)を走ることになっています。
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