
牛に自家製の稲わらを与える遠藤金一さんとマサ子さん=胎内市草野
新潟県胎内市草野の畜産農家「遠藤ファーム」が生産する、独自のブランド和牛「遠藤牛(えんどうぎゅう)」のロゴマークが商標登録された。これまでも使ってきたもので、登録により遠藤牛ブランドを守り、価値を高めていきたい考えだ。肉は高確率で最上級のA5ランクに格付けされてきた。ファームの遠藤金一さん(74)は「餌の与え方など毎日こつこつと研究を積み重ねてきた。胎内市産の牛肉を多くの人に味わってほしい」と話している。
遠藤さんは、妻・マサ子さん(76)と47年前に畜産を始めた。もともとは仏壇職人だった。既製品の仏壇が流通し、手作りを求める人は減ると考え、土地を借り、牛舎は2人で手作りした。
現在は和牛約100頭を飼育する。子牛を買い付け、生後30カ月前後になったところで出荷。年間で出荷する約60頭の肉は...
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