
1990年7月以来約34年ぶりの円安水準を付けた円相場を示すモニター=3月27日午前、東京都港区の外為どっとコム
3月27日の外国為替市場円やドル、ユーロといった異なる通貨を売り買いする市場。株式と違って取引所はなく、銀行などの取引参加者がコンピューターを通じてやりとりする。東京が夜になると、取引の中心は英ロンドン、米ニューヨークに移る。取引の中心地ごとに東京外国為替市場、ニューヨーク外国為替市場などと呼ばれる。各国当局は市場安定のため、自国通貨や外貨を売り買いする為替市場介入を行うことがある。で円相場が対ドルで下落し、一時1ドル=151円97銭近辺と、バブル経済期内閣府が定義した1986年12月〜91年2月の景気拡大期。低金利を背景に不動産価格や株価が急騰し、個人や企業の資産が増大した。金融機関の融資も膨らんだ。根拠が乏しいまま資産価格が上がることから泡を意味する「バブル」になぞらえた。崩壊後は銀行の不良債権問題が深刻化。企業の倒産が相次ぎ、長い不況に陥った。終盤の1990年7月以来約34年ぶりの円安水準を付けた。日銀は政策金利を17年ぶりに引き上げたが、金融緩和的な...
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