子育て相談などの拠点となる市子ども若者相談センター=佐渡市金井新保
子育て相談などの拠点となる市子ども若者相談センター=佐渡市金井新保

 新潟県佐渡市と富士通(東京都)は人工知能(AI)を活用し、経済的な事情などで支援を必要としている可能性がある子どもと家庭を把握する実証事業を始めた。福祉や医療など市役所内の各部署が持つデータを一元化し、支援が必要な人をAIが導き出す。これまで人海戦術で共有していた情報を効率よく集め、直接的な支援に生かしたい考えだ。

 実証実験は、こども家庭庁が推進する「こどもデータ連携実証事業」に2023年度、県内で初めて採択され、2月末から本格的に始まった。島内では市子ども若者相談センターを拠点に、虐待や貧困などで支援が必要な家庭の把握に努めている。

 佐渡市子ども若者課によると、虐待などに関する養護相談は年...

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