
ツリーハウスで休憩するユーラシアカワウソ
海や川で暮らす生き物たちの生態系を展示する新潟市中央区の市水族館「マリンピア日本海」。悠々と泳ぐ魚や愛らしい見た目の動物たちは、子どもから大人まで幅広い世代の心を癒やしてくれる。一方で、絶滅の危機にひんした生物を保護・飼育し、繁殖させることも水族館の重要な側面だ。マリンピア日本海によれば、飼育している約600種類のうち約5%が絶滅の恐れがあるとされている。水族館では、これらの生物を飼育しながら、その特徴や置かれた状況などを来館者に発信している。
マリンピア日本海学びのデザイン課長の山田篤さん(54)は「生物の多様性や環境を守るためにも、私たち人間の生活が生態系へどのような影響を及ぼすのか知っ...
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