命の輝き 標本で未来へ

 長岡市立科学博物館で開催中の「植物×鳥×ケモノ-なぜ集める? どう守る?-」は標本をテーマにした企画展である。「植物標本」「鳥類標本」「哺乳類標本」の三つにスポットを当て、これらの標本を未来に届ける意義と直面している課題、そしてこれらに関わる人々の取り組みを紹介している。

 昨年、国立科学博物館がクラウドファンディング「地球の宝を守れ 国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ」に挑戦し、目標額を大きく上回る成功を収めたことが話題となった。このニュースは、“生物標本を未来に引き継ぐ意義”を社会に大きく問いかけた。さらに国立科学博物館は今年4月から、標本コレクションを守っていく活動への継続...

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