大作群が圧倒 深い世界観
何かを目の前にしたときに、圧倒されて立ち尽くしてしまう--そんな経験を人生で何度したことがあるだろうか。
縦3・3メートル、横7・5メートルにも達する巨大画を描くのは、画家・遠藤彰(あき)子氏である。1947年東京生まれ。幼い頃から絵を描くことが好きで、ローセキを使ってアスファルトの道路に絵を描く少女時代を過ごしたという。武蔵野美術短期大学美術科油絵専攻を卒業し、二紀会を中心に活動を続けた。86年には画壇の芥川賞ともいわれる第29回安井賞展・安井賞を受賞、2007年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。14年には紫綬褒章を受章し、23年に毎日芸術賞を受賞する。新潟県では初の個展となる。
遠藤氏は、...
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