100年の発掘成果たどる

 現在では恐竜化石の一大産地として知られるゴビ砂漠だが、今からおよそ100年前にはほとんど未踏の土地だった。この秘境に人類を含む哺乳類の起源を求め、足を踏み入れたのが、アメリカ人の「化石ハンター」ロイ・チャップマン・アンドリュース(1884〜1960年)であった。古生物学の礎を築き上げたアンドリュースの探検からおよそ100年に及ぶ名だたる化石ハンターたちの功績を、貴重な化石標本や資料とともにたどる「化石ハンター展」が現在県立万代島美術館で開催中だ。

 化石なんてあるはずがないという、周囲の通説を覆し、アンドリュース隊はプロトケラトプスのほか、白亜紀の恐竜化石を次々と発見する。映画「ジュラシック・...

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