自然と人の営みを活写
ついに佐渡金銀山が世界遺産になった。それを記念して新潟市東区の上山益男(かみやま・えきお)(76)の写真展「世界遺産 黄金の宝島 佐渡 上山益男」が開催されている。
佐渡の自然と人の営みを写した100点余りの作品を展示する。
今から47年前の1977年7月、東京で催された「佐渡」展の取材に7人の仲間と訪れ、佐渡のとりこになった。2階展示室の正面を飾る「中山イチさん」は、その後何度か取材、ある冬の晴れ間に相川平根崎の波食(はしょく)甌穴(おうけつ)群の岩場で、荒波を避けながら岩ノリ採りをしていたのを撮らせてもらった1枚という。
その写真を本人に送ったところ、丁寧なお礼のはがきが届いた。彼女の姿...
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