新潟県近代化の井戸掘る
今年は三条市(旧下田村)が生んだ自由民権運動の旗手、西潟為蔵(1845年〜1924年)が没して100年、自由民権運動が始まって150周年という節目の年となる。これを記念して、三条市歴史民俗産業資料館では三条市とNPO法人西潟為蔵会主催による「西潟為蔵展」が開催中である。普段は、国立国会図書館憲政資料室のマイクロフィルム(複写版)でしか見ることのできない貴重な資料が初公開となった。
西潟は県内を包括する初の政治結社、越佐共致会や北辰自由党の創設に参画し、後に自由党、憲政党、立憲政友会の幹部として、わが国の政党創成期に重要な役割を果たした。記念すべき第1回帝国議会衆議院議員選挙では、新潟第4区か...
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