J1で激しい戦いを繰り広げているアルビレックス新潟。今季も終盤戦に入り、ラストスパートです。このウェブ限定記事アルビPreview(プレビュー)では、そんなアルビの応援に一層力を入れようと、データを見ながら、初心者にもわかりやすく、次のリーグ戦に向けた見どころや注目選手を紹介します。対戦相手の情報などを頭に入れ、試合をより深く、楽しみながら応援しましょう!
(※データはリーグ公認の競技データ「J STATs」から。それ以外の話はわりと主観が入ります)
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やってくれました!YBCルヴァン・カップで決勝進出を決めました! 第1戦に続き、第2戦も盤石の試合運びでした。リーグ戦で大敗した試合とは逆に、川崎にボールを持たせる展開。新潟が強度の高い守備ブロックをしいて、ボールを奪えばテンポの良い攻撃に移行します。内外とうまく使い、新潟のパスワークが得点に結び付きました。
そこで少し考えさせられたのは「新潟らしさ」とは何かっていうことです。


新潟はカウンターサッカー?
新潟といえば、この高いボール保持率がスタイルを表していますよね。でも、意外と保持率が低い時のほうが勝ってる気がしませんか? 実は敵陣でのポゼッションが得点に結び付いた率って、今季リーグ戦で0・4%(昨季2・2%)しかないんです。20チーム中17番目の低さ。つまり、敵陣に相手を押し込み、パスで崩し切れるケースって本当に少なくなってるんですね。
一方でロングカウンターからの得点率は4・2%と、J1で3番目の高さです。自陣まで相手を誘い出し、ボール奪取やプレス回避してからスペースに差し込んだり、外に振ったり、パスワークで加速して最後まで行く。今の新潟の狙いとしては、そんなプレースタイルではないかと思っています(違ってたらすいません!)。
そういう意味で、この川崎との連戦はやりたいサッカーが徹底できていたと思います。ボール保持率が極端に高いときって、攻めあぐねているだけの場合も多いですからね。だから「ボール保持は手段」と選手らが言うように、保持率が表すのは、あくまでサッカーの一部分だよなと。実際「J STATs」のデータが支配率ではなく、「保持率」と言っているのも、ボールを持つことが「支配」とは言えないからではないでしょうか(想像です)。
川崎との連戦を振り返ると、表のチームデータを見ればすぐ分かるような不安定な守備から立て直し、魅力的なサッカーを見せてくれたと思います。
さて、ずっとルヴァン杯の話をしていたいくらいですが、この記事は基本的にはJ1のデータを使った次のリーグ戦に向けた見どころ紹介です。皆さん忘れているかもしれませんが、リーグ戦は大量失点を重ねて4連敗中です。でも、今回のルヴァン杯を挟んで、完全復活した姿を見せてくれるでしょう!


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横浜Mが12位という順位は...