佐渡と平家物語の関係を学ぶシンポジウム。市民らが講演や琵琶の生演奏に耳を傾けた=11月3日、佐渡市新穂瓜生屋
佐渡と平家物語の関係を学ぶシンポジウム。市民らが講演や琵琶の生演奏に耳を傾けた=11月3日、佐渡市新穂瓜生屋

 「平家物語」にまつわる芸能をテーマにしたシンポジウムが11月3日、新潟県佐渡市新穂瓜生屋のトキのむら元気館で開かれた。新潟大学の准教授らが講師を務め、平家物語と佐渡のつながりなどを紹介した。

 新潟大学人文学部の主催で、佐渡市教育委員会との連携協定事業の一環。約110人が参加し、講演や平家琵琶の音色に耳を傾けた。

 新潟大学の中本真人准教授は、佐渡の盆踊唄「相川音頭」で歌われる「義経の弓流し」は平家物語の巻十一「弓流し」に基づくと解説。「文化のふきだまりである佐渡の文化はさまざまな芸能の影響を受けている」と説明した。平家琵琶奏者で新潟大学の鈴木孝庸名誉教授は平家物語の弓流しを実演。源義経が屋島の...

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