佐渡市歌見の棚田で稲刈りをする「棚田みらい応援団」の参加者=10月
佐渡市歌見の棚田で稲刈りをする「棚田みらい応援団」の参加者=10月

 新潟県が棚田の保全に関心のある企業・団体を募る「棚田みらい応援団」の活動が2009年度の開始から15年たち、近年広がりを見せている。新型コロナウイルス禍で活動がいったん下火になったが、新規開拓に注力。ここ2年は受け入れ地区や参加者が大幅に増え、農家からも好評だ。受け入れ地区の多くは高齢化と人口減少が進み、人手不足に直面しているため、県は25年度、草刈りに特化して一般参加枠を広げて対応していく方針。ただ地道な活動への人集めには課題もあり、ミスマッチを防ぐ取り組みが求められそうだ。(報道部・渡辺隼人)

 佐渡市歌見の棚田で10月上旬に行われた稲刈り。島内外から会社員ら約30人の応援団が集まり、農家...

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