縁のある定番のリム皿、円型の重箱や梅小皿、ブレッドバスケットなど。色のある作品は青漆や白漆を塗り重ねている。すべて自宅で使っており、右手前の栗のリム皿は7年もの
2人の工芸作家の作品は、時に表面が線や模様に埋め尽くされる。彫刻刀で刻まれた線が際にまでめぐる木の器、ミシンで無数のステッチがかけられた洋服。小さく細く、一心に「白を埋める」創作活動は、雪原を埋めていくかのようだ。二人が生まれ育った雪国の景色は、ものづくりに何をもたらしたのだろう。ともに新潟県長岡市にある制作の現場を訪ねた。
(撮影はフリーカメラマン・内藤雅子)
ミクロの世界に美しさ感じ…器を彩る「原子の配列」
富井貴志さん
一本の木から刳(く)り出された木目の皿。陶器か、やわらかな金属にも見える白漆...
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