境内で春駒を披露する住民ら=佐渡市野浦
境内で春駒を披露する住民ら=佐渡市野浦

 新潟県佐渡市野浦で新年の訪れを告げる元日恒例の伝統芸能「春駒」が行われた。野浦大神宮で住民らが軽快な舞と唄を披露。家々を門付けして回り、家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。

 春駒は佐渡では「はりごま」と呼ばれることが多く、相川地区などで伝えられてきた。地方(じかた)は唄と太鼓を、面を着けている舞方はリズムに合わせて鈴を鳴らしながら踊る。

 野浦では50年以上前から、野浦春駒保存会が春駒の継承に取り組んでいる。2025年は帰省中のメンバーを含む8人が参加。神社で神事を行い春駒を舞った後、「さあーきた!」などと声を張り上げながら、20軒ほどを門付けして回った。

 保存会会長の臼杵智之さん(...

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