幅広い世代の人が訪れる照覚寺の「ののさま文庫」=長岡市与板町広野

 お堂の本、ご自由にご覧ください-。新潟県長岡市与板地域にある照覚寺(しょうかくじ)の本堂は週2日、約2千冊の本が並ぶ図書館になる。気軽に寺に立ち寄るきっかけになればと、2022年の夏から始めた「ののさま文庫」だ。お気に入りの1冊を見つけて読みふける人もいれば、「何だか落ち着くんですよね」と本に囲まれた空間で、ただのんびりくつろぐ人もいる。小さな子どもからお年寄りまで、地域内外から幅広い世代の人が訪れる。昔、すぐ隣の三島地域の寺にあったと聞く「蓮法(れんぽう)図書館」も、こんな雰囲気だったのだろうか。本を介して地域と人をつなぐ「お寺の図書館」を取材した。

ボードゲームに勉強も…住職家族が運営、世代超えた交流の場に

照覚寺「ののさま文庫」

 照覚寺の「ののさま文庫」は、住職である...

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