
新潟県湯沢町が十日町市を相手取り、境界線の画定を求めた控訴審判決が2月6日、東京高裁で言い渡される。1990年に湯沢町と合併前の中里村(現十日町市)との協議で始まった争いは、35年の年月を経て決着するのか-。湯沢町の田村正幸町長と十日町市の関口芳史市長に、裁判の意義や判決を前にした思いなどを聞いた。
◆田村正幸・湯沢町長「利権絡みではない」
-1990年に旧中里村と正式な協議を開始し、35年になります。
「境界をしっかり定めたい、という思いで進めてきた。二審でどういう判決が出るか分からないが、町の主張が通ることを願っている」
-この裁判の意義をどう考えていますか。
「境界が決まってないから決める、ということが一番。自治体が自分の所の境界...
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