
自作の民話を収録したCDと売り上げの寄付をした新田晃山さん(右)と赤泊小の土屋雅朗校長=佐渡市赤泊
佐渡に伝わる昔話をモチーフにした作品を作っている新潟県佐渡市内の民話作家、新田晃山(こうざん)さん=本名・中川康夫さん=(68)が、読み聞かせ用のCDを制作した。自身の作品を通じ、若い世代に地元の民話に興味を持ってもらうことが狙いで、売り上げの一部は赤泊小学校に寄付。第2弾の制作も進んでいる。
新田さんは赤泊地区の酒造会社役員を務める傍ら、6年ほど前から民話作りに励んでいる。民話に興味を持ったのは、故・浜口一夫さんの「佐渡の民話」を図書館で読んだことがきっかけだ。先人の知恵や戒めが随所に感じられるさまざまな民話に魅了された。一方で「だれにも読まれず、ひっそりと眠っている物語が少なくないのではないか」とも感じたという。
民話に興味を...
残り503文字(全文:823文字)