糖尿病の体験や日本一周の旅での出会いなどをつづった著書を紹介する本間太希さん=新潟市中央区万代3
糖尿病の体験や日本一周の旅での出会いなどをつづった著書を紹介する本間太希さん=新潟市中央区万代3

 糖尿病を患いながら自転車で日本一周に挑戦した本間太希(たいき)さん(28)=新潟市西区在住=が、旅を振り返った自身初の著書「泣いて、走って、向き合って。」(スール)を出版した。患者としての視点に加え、旅先で出会った患者の家族や医師らの思いにも触れた一冊。本間さんは「病気で落ち込んでいた僕が段々と前向きになる過程を書いた。多くの人に勇気と希望を届けられたらうれしい」と話している。

 本間さんは25歳で、免疫異常が原因とされる1型糖尿病を発症した。SNSで病気について発信し、闘病中の仲間と励まし合ってきたが、「糖尿病は自己責任」など心ないコメントも届き苦しんだ。

 正しい理解を広めようと、2023年...

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