コメ産地が揺れている。品薄感や価格高騰で生産や販売の現場は混乱が続く。価格安定への道筋が見えない中、国は増産にかじを切ろうとしている。大きな転換点を迎え、関係者は状況をどう見ているのか。秋田魁新報社(本社秋田市)と連携し、日本有数の米どころである新潟県と秋田県の産地の声を発信する。
「小規模生産者と共存共栄必要」佐藤社長
随意契約の備蓄米が5キロ2000円ほどで店頭に並び始めた。この価格は、流通経路の多くを省いたから実現できたものだ。
私たちは協力農家からも集荷し販売している。出来秋から1年かけて売っていくためには保管、精米、輸送などのコストが発生する。そしてそれぞれをなりわいにする業者もいる。
小泉進次郎農相は...
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