
震災で損壊した白田家住宅の修復について学んだ講座=上越市頸城区森本
歴史的建造物の保存と活用を考える講座が、上越市頸城区森本の登録有形文化財「白田家住宅」で開かれた。能登半島地震で土壁などが損傷した白田家住宅の修復に当たった建築士らが、伝統的な建築技術で土壁を再生した工程を紹介した。
上越市の市民団体「上越の歴史的建造物と景観を守る会」が企画。6月22日にあり、市民ら約20人が参加した。
土壁を修復した大潟区の左官業田中文雄さん(76)は、ヤシの実の繊維を加えて壁の強度を高める技法を使ったことを紹介。「昔の職人の考えを推測しながら作業した。次に壊れた時にもどんな技術を使ったかを伝えられる仕事をした」と語った。
修復の設計を担当した上越市の1級建築士、磯田一裕...
残り132文字(全文:432文字)