
原爆資料館を訪れる外国人ら=2日午後、広島市中区
広島市の原爆資料館を訪れた外国人約千人に実施したアンケートには、戦争を憂い平和な世界を願う思いが数多く記されていた。だが、核兵器をなくすべきだと訴える人がいる一方、その存在を肯定する意見も少なくない。広島の惨状に触れてもなお、国際社会が核抑止力の呪縛から逃れられない現実が垣間見える。
▽あらゆる努力
「核兵器がどれほど壊滅的なものになり得るかを示し、核を二度と使用しないためのあらゆる努力を払わなければならないと思わせる」
今年6月、平和記念公園と資料館を訪れた米国人のトラビス・バーニーさん(50代)はアンケートにこう答えた。オーストラリアから来たサラ・ハンナさん(20代)も「これらの恐ろしい...
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