衆院予算委の集中審議で、立憲民主党の野田代表(左手前から3人目)の質問に答弁する石破首相=4日午前
 衆院予算委の集中審議で、立憲民主党の野田代表(左手前から3人目)の質問に答弁する石破首相=4日午前
 衆院予算委の集中審議で、国民民主党の玉木代表(左手前から2人目)の質問に答弁する石破首相=4日午前
 各党の参院選結果と衆院予算委での主なやりとり

 石破茂首相が参院選大敗後初の国会質疑に臨み、企業・団体献金や物価高対策で野党に譲歩を連発した。衆参両院とも少数与党に追い込まれた現状を踏まえ、与野党協調で活路を見いだす姿勢を鮮明にした。日米関税合意の履行を見届ける必要があるとも主張。続投前提の答弁を重ね、自民党内の退陣論をけん制する狙いが透けた。党内は反発を強め、難局をくぐり抜ける道筋は見えない。

 ▽手放し

 「石破政権に、国民はノーという意思表示をした」。4日の衆院予算委員会。立憲民主党の野田佳彦代表は開口一番、首相にこう突き付けた。

 続けて企業・団体献金の扱いに言及。「もう実務者に任せず、私と首相で膝をつき合わせて協議し、合意する気はない...

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