
バングラデシュ暫定政権のユヌス首席顧問(ロイター=共同)
バングラデシュのハシナ政権が学生デモの激化で崩壊に追い込まれた政変から5日で1年。ノーベル平和賞受賞者のユヌス首席顧問率いる暫定政権が、来年の総選挙実施に向け憲法や選挙制度の改革を進めている。しかし有力政党は、選挙を経ていない暫定政権は正統性に欠けると指摘。改革より選挙を優先し民意を問うべきだと主張し、溝が深まりつつある。
デモは昨年7月以降、公務員採用の優遇枠に反発する学生たちが中心になり、首都のダッカ大学周辺で大規模化した。参加した4年のムハンマド・ラーマンさん(25)は「ハシナ(前首相)は独裁者だった。ユヌス氏には負の遺産を一掃して公正な社会を実現してほしい」と語った。
ハシナ氏が首相...
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