
ロシア南部ソチで共同声明を発表する(左から)アゼルバイジャンのアリエフ大統領、ロシアのプーチン大統領、アルメニアのパシニャン首相=2021年11月(ロシア大統領府提供・タス=共同)
係争地ナゴルノカラバフを巡り対立してきた旧ソ連構成国アゼルバイジャンとアルメニアが、トランプ米大統領の仲介で和平に向けて前進した。旧ソ連圏を勢力圏と見なしてきたロシアの影響力低下が鮮明となった。ウクライナ侵攻に軍事・外交資源を集中させるロシアを横目に、南カフカスに位置するアゼルバイジャンとアルメニアは、ロシアに依存しない国際関係構築を目指している。
▽ロシア不在
これまではロシアがアゼルバイジャンとアルメニアの対立の調停役だった。しかし両国は7月、ロシアの支援なしに本格的な首脳会談を開催。和平協定案の文言を巡る交渉も3月に完了させ、残すは署名だけとなっている。アゼルバイジャンは署名にはアルメ...
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