北海道福島町の住宅地で新聞配達員(52)がヒグマに襲われて死亡した事故から、12日で1カ月となる。問題個体の駆除後も出没は続き、7月に津波警報が出た際はヒグマを恐れて高台避難を拒む住民も。住宅被害や果物などの食害は周辺町村にも広がる。専門家は再び人身被害が出る恐れもあると警告するが、人手も予算も限りがある地元の対応は後手に回る。
▽予備軍
問題のヒグマを駆除した猟友会のハンター(69)は「予備軍は、まだ何頭もいる」と山をにらむ。既に別の個体が住宅地付近の箱わなにかかり、さらに複数頭が近くに出没しているという。
そうした中、70代女性は7月末、ロシア・カムチャツカ半島付近での巨大地震で津波警報...
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