
千葉県木更津市で出光興産が実証実験を行う営農型太陽光発電の設備=6月
農地に太陽光パネルを設置し、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)に参入する大企業が増えている。全国で許可された農地の一時転用許可件数は9年で50倍超に増加し、農家の経営安定や農地の荒廃化防止にも期待が高まる。2月に閣議決定した国の計画では、太陽光を再生可能エネルギーの柱に位置付けており、さらなる普及の鍵になりそうだ。
6月上旬、千葉県木更津市の青々とした稲が育つ水田に、屋根のような太陽光発電設備5基が設置されていた。農機がパネルの下で作業できる設計で、反射光を活用するため裏側でも発電できる。
水田で実証実験をするのは、石油元売り大手の出光興産。地域創生事業室の丹保省吾さんは「日照量の必要...
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