大雨のイメージ
 大雨のイメージ

 九州の記録的大雨は、梅雨の時期に近い気圧配置が要因の一つとなった。気象庁によると、偏西風の南下などにより、前線が日本を横断するような形で停滞した。専門家は、海面水温上昇の影響を指摘し「猛暑と豪雨の連鎖」に注意を呼びかけている。

 前線は偏西風の位置に連動して形成される。北側と南側の高気圧の勢力が拮抗していることもあり停滞した。中国大陸からと、太平洋高気圧の縁を回るものと、二つの経路からの水蒸気が九州周辺で合流し、雨雲が次々と発生した。

 10日は昼から福岡県で線状降水帯が発生し、夜遅くにかけて強い雨の地域が南に。熊本県玉名市は午後11時50分までの3時間で284ミリと記録的な雨量となり、計7市町...

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