
会談するトランプ米大統領(右)とロシアのプーチン大統領=2019年6月、大阪(AP=共同)
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が15日、かつて帝政ロシアが支配した「因縁の地」米アラスカで会談する。冷戦以来、ロシアをにらむ戦略的要衝にその指導者を迎える異例の待遇。プーチン氏は一歩も譲歩せずに米大統領と直接渡り合う機会を得た。急ごしらえのトップ会談に向けた主導権争いはロシアペースで進んでいる。
▽満足
「私が行くのではなく、第三国開催でもなく、ロシアが来る。敬意のある行為だ」。トランプ氏は11日の記者会見で満足げに語った。
プーチン氏の訪米は2015年9月の国連総会以来、10年ぶり。米ロ首脳の対面会談はウクライナ侵攻前の21年6月にバイデン前大統領との間でスイス・ジュネーブで実施...
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