
自動車内装用の樹脂部品を手がける長谷川有機の操業風景=1日、群馬県太田市
2025年4~6月期実質国内総生産(GDP)は、輸出や設備投資が堅調でプラス成長を確保した。企業努力などにより4月に発動した米関税の打撃はひとまず回避され、日経平均株価の終値は最高値を更新した。ただ、悪影響は年後半にかけて強まるとの見方は多い。内需の柱となる個人消費も力強さを欠いたままで、先行きは予断を許さない。
▽自ら負担
4~6月期の輸出は自動車の伸びも寄与して前期比でプラスだった。背景には、メーカーが輸出価格を下げて自ら関税負担をかぶり、販売台数を維持しようと苦心する構図がある。財務省の6月の貿易統計では、前年同月比で対米輸出台数が伸びた一方、輸出額は26・7%減った。関税開始前に現地...
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