
全国戦没者追悼式で式辞を終えた石破首相=15日午前、東京・日本武道館
石破茂首相が全国戦没者追悼式の式辞で、独自色を随所に盛り込んだ。民主党政権以来となる「反省」「不戦」の文言を復活。戦火の絶えない国際情勢を受け、分断の排除を訴えた。戦後80年の首相談話発表は見送ったが、問題意識を反映させた見解表明の時機を探る。自民党保守派は式辞の内容に反発し、見解発表への警戒感を強めた。
▽負ける戦争
「進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、深く胸に刻まねばならない」。終戦の日の15日、東京・日本武道館。首相は追悼式で3分弱の式辞を読み上げ「不戦に対する決然たる誓いを継承し、恒久平和への行動を貫く」と力を込めた。
「反省」は1994年の式辞で当時の村山富市首相が...
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