焼酎とっくりの歴史について語る音瀬春三さん=阿賀野市山崎
焼酎とっくりの歴史について語る音瀬春三さん=阿賀野市山崎

 阿賀野市で江戸から明治期に盛んだった焼酎とっくり作りをテーマにした講座が、笹神保健センター(山崎)で開かれた。笹岡在住で焼酎とっくりに詳しい音瀬春三さん(76)が講師を務め、北海道など県内外で愛用された焼酎とっくりの歴史を語った。

 講座は8月に開かれ、地域の高齢者ら約40人が参加した。音瀬さんは「笹岡・山崎地区で、8合(1・4リットル)入りの焼酎とっくりが大量に作られていた」と説明。越後焼酎を入れて北前船で北海道まで運ばれていたとし「とっくり作りは当時の一大産業だった」と語った。

 焼酎とっくりをひもで縛り、持ち歩けるようにするやり方も紹介。参加者は、ひもを手に取り結び方を学びながら「昔の人は...

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