自民党総裁選の所見発表演説会を終え写真に納まる(左から)小林元経済安保相、茂木前幹事長、林官房長官、高市前経済安保相、小泉農相=22日午後2時18分、東京・永田町の党本部
 自民党総裁選の所見発表演説会を終え写真に納まる(左から)小林元経済安保相、茂木前幹事長、林官房長官、高市前経済安保相、小泉農相=22日午後2時18分、東京・永田町の党本部
 自民党本部で開かれた総裁選の所見発表演説会=22日午後2時5分、東京・永田町
 自民総裁選5候補の党再建と派閥裏金事件を巡る主張

 自民党総裁選が告示された。衆参両院の国政選挙で2連敗し、自ら解党的出直しをうたう危機的状況にもかかわらず、5候補が掲げる党再建策は具体性に乏しい。党勢衰退の発端となった派閥裏金事件への対応も一様に及び腰だ。決選投票を見据え、幅広い支持を得ようと独自色を抑え、失点回避を狙った守りの姿勢も目立った。

 ▽裏金議員も1票

 「立党70年、わが国の背骨として機能したのが自民党だ。今、この背骨が大きく揺らいでいる」。22日、党本部8階ホールで開かれた演説会。トップバッターの小林鷹之元経済安全保障担当相が現状への危惧を訴えると、茂木敏充前幹事長も「会社で言えば業績が急速に悪化し、倒産寸前の危機だ」と続いた。...

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