
危険運転致死傷罪の要件見直しを検討する法制審議会の部会=29日午後、法務省
曖昧さに疑問の声がつきまとう危険運転致死傷罪の飲酒と高速度の要件に関し、法制審議会部会で、複数の数値基準案が示された。議論は、無謀で悪質な運転に相応の処罰を求める遺族らの心情を踏まえてスタート。数値による線引きは一見分かりやすいが、運転手の技術や身体的特性、道路状況は千差万別で、万人が納得できる設定は容易ではない。早ければ年内にも結論を出す見通しだが、慎重な議論が求められそうだ。
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「国民への分かりやすさと、適正な処罰の両方を満たさなければならない」。法務省幹部は、数値基準設定に対する考えをこう語る。運転手にとってのイメージのしやすさも考慮しながら、飲酒では血液と呼気のアルコール濃...
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