12日、米国からイスラエルに向かう大統領専用機で記者団に話すトランプ大統領(ゲッティ=共同)
 12日、米国からイスラエルに向かう大統領専用機で記者団に話すトランプ大統領(ゲッティ=共同)
 13日、イスラエル中部のベングリオン国際空港に到着したトランプ米大統領(手前右)と迎えるイスラエルのネタニヤフ首相(左端)(AP=共同)
 ガザ和平計画を巡るトランプ米大統領の主な主張

 トランプ米大統領がパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスが拘束する人質の解放を実現させた。自身が提示したガザ和平計画ではイスラエル一辺倒から現実路線に方針転換。イスラエル、ハマスの双方ににらみを利かせ、行き詰まる現状を突破した。和平計画はこれから核心部分に入る。関係国はトランプ氏関与継続が鍵になるとみて、称賛攻勢に出ている。

 ▽柔軟性

 「ユダヤ教徒であれ、イスラム教徒であれ、誰もが喜んでいる。どの国も街中で踊っている。二度と訪れない瞬間だ」。13日、トランプ氏はイスラエル国会で演説し、ガザ和平計画があらゆる国から支持されていると誇った。

 和平計画策定には、アラブ諸国の意向が強く反映された。...

残り1015文字(全文:1315文字)