
10日、自民党の高市総裁との会談を終えた公明党の斉藤代表(中央)=国会
自民、公明両党は協力関係解消に伴い、不安定な再スタートを切る。自民の高市早苗総裁は公明が一方的に連立政権を離脱したと主張するものの、過去には生じなかった異常事態。四半世紀にわたる選挙協力が不透明となり、動揺する自民内から不満の矛先が向かう展開も予想される。公明は政権離脱で閣僚ポストを自ら手放し、野党として独自色を発揮する構え。ただ多党化が進む中、埋没する懸念は拭い切れない。
▽引き金
「物価高対策など重要な党内議論をスタートさせたい一心だ」。12日、高市氏は自身のX(旧ツイッター)で、まずは党内の人事を急ぐ方針を強調したものの、公明の離脱には触れなかった。
公明の斉藤鉄夫代表との協議が決裂し...
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