今シリーズの最終回は、政治家が国民の投票の動きをどう見ているかを探ります。

Q 政治家は、国民に投票へ行ってほしいと思っているの?

A 自分が当選するために有利なのが、高い投票率か低い投票率かで考え方に違いもあるようです。

 2000年6月の衆院選では当時の森喜朗首相が、無党派層を念頭に「そのまま関心がない、といって寝ててくれればいい」と発言しました。遊説に来た新潟市での発言です。

Q 政治に関心を持たないでほしいのかな?

A 失言なのか本音なのかは分かりませんが、森氏は釈明に追われました。

 今回の参院選でも、政治家が「政治に関心を持たなくても生きていけるのは良い国」という発言をし、交流サイト(SNS)で話題に上がっています。内戦や紛争のある国に生まれると安全保障を考えざるを得ないけど、日本は平和な国だから考えなくてもいいという趣旨です。

Q 関心がない方がいいと言っているようだね。

A 国民の政治に参加する権利を軽視した発言に思えますが、一方で政治家は国民の考えをとても気にしているからこその発言とも言えます。「関心を持たなくてもいい」と言われると、逆に関心を持ちたくなりませんか。7月10日は参院選の投票日です。ぜひ、投票に行きましょう。

(参議院選挙編おわり)