
全国屈指の注目区となった参院選新潟選挙区の開票作業=7月10日午後9時過ぎ、新潟市中央区の市体育館
参院選で与野党による1人区争奪戦の象徴的な舞台となった新潟選挙区は、自民党新人の小林一大(かずひろ)氏に軍配が上がった。党の最高幹部が続々と新潟入りし、岸田文雄首相が全国遊説の締めくくりに選ぶなど異例の応援態勢を得て、新潟での参院選3連敗を食い止めた。立憲民主党現職の森裕子氏は、物価高の一点突破で政権批判票の取り込みを狙ったものの、足元の野党共闘は不発に終わった。
小林氏は新潟県議を4期15年務めたが、強固な後援組織はない。実動部隊として支えたのは、県議会で過半数の議席を握る党新潟県連所属の同僚県議たちだ。
県連は崖っぷちにあった。改選議席が1に減った2016年と前回19年の参院選新潟選挙区...
残り1114文字(全文:1414文字)