
東京電力柏崎刈羽原発
新潟県の花角英世知事は9月13日午前の定例記者会見で、東京電力福島第1原発事故を巡る県独自の「三つの検証」を取りまとめた総括報告書を公表した。「三つの検証」の総括報告書要旨は次の通り。
▽技術委員会
委員会や現地調査などを計76回開催し、福島第1原発事故の原因の検証を行った。事故の背景を含む原因や過程を検証するとともに、技術的に発生の可能性が低いと考えられる事象であっても、発生の可能性が否定できない事象については検証の対象として取り上げ、133個の課題・教訓を抽出し、報告書を取りまとめた。
報告書の結びでは、地震動で設備が損傷した可能性など多様な可能性を排除せずに課題・教訓を抽出し、東電柏崎刈羽原発の安全対策の確認に資するという技術委員会の考え方にのっとった検証結果が得られたものと考えているとした。
▽避難委員会
委員会を24回開催するとともに新潟県主催の原子力防災訓練を視察し、福島第1原発事故を踏まえた安全な避難方法の検証を行った。原子力災害時の安全な避難方法について、事故とその後の避難・防護措置を検証し、課題などを抽出して事故情報の伝達体制や...
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