
新潟県信用保証協会が2023年度に企業の債務を肩代わりした「代位弁済」の金額が、前年度比約2・2倍の103億円となったことが6月3日、協会への取材で分かった。増加は3年連続で、100億円を超えたのは12年度以来11年ぶり。新型コロナウイルス禍で金融機関が実施した実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が本格化し、企業の負担が増大していることが背景にあるとみられる。
新潟県内では、民間金融機関によるゼロゼロ融資の返済開始が23年7月にピークを迎え、企業は元本返済に加え利払いも始まった。長引く物価高や人手不足も重しとなり、資金繰りの悪化に拍車をかけている。
代位弁済の件数は76・4%増の981...
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