消化ガスを貯蓄する球体型タンク=6月20日、新潟市北区
消化ガスを貯蓄する球体型タンク=6月20日、新潟市北区

 三菱ガス化学(東京)は6月20日、新潟工場(新潟市北区)で環境負荷の少ないバイオメタノールを製造するための設備を公開した。新潟県が管理する新井郷川浄化センター(同)で発生する消化ガスを原料とする。三菱ガス化学によると、下水処理場のガスからメタノールを製造するのは国内初という。

 実証試験として2024年3月に生産を開始。バイオメタノールはプラスチックや医薬品などの原料となる。他地域の下水処理施設などから消化ガスを集めることも検討している。今後、生産量を増やし販路の拡大を図るとしている。

 浄化センターに出荷設備、新潟工場の敷地内に受入設備を設置した。消化ガスは出荷設備からコンテナを使い、約3キロ...

残り302文字(全文:602文字)