柵口雪崩災害の後に整備した高さ11メートルの防護工近くで説明を聞く南能生小児童=糸魚川市
柵口雪崩災害の後に整備した高さ11メートルの防護工近くで説明を聞く南能生小児童=糸魚川市

 雪崩災害の恐ろしさを学んでもらうため、新潟県糸魚川地域振興局は、糸魚川市の南能生小児童を対象にした「なだれ防災学習会」を開いた。3〜6年生の10人が、1986年に地元で発生した柵口(ませぐち)雪崩の歴史について説明を聞き、現場も見学した。

 学習会は10月下旬にあった。柵口雪崩の後、県などが整備した雪崩対策施設の役割も知ってもらうため振興局の地域整備部職員らが説明した。

 糸魚川市田麦平にある雪崩資料館で担当者が、雪崩のスピードは新幹線並みの時速約200キロで「雪崩の前触れとして、斜面のひび割れや雪玉が転がることがある」と伝えた。柵口雪崩の様子を再現する模型を見せながら、13人が犠牲になったと振...

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