「新潟史上最高」を目指す2025年のアルビレックス新潟の戦いが始まりました。紙面でも熱戦の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では可能な限り、「アルビ試合後リポート」として、より詳しく、生の声をお届けしていきます。
2月15日第1節アウェー横浜M戦後
[新潟1ー1横浜M]
監督会見のほか、GK藤田和輝選手、MF太田修介選手、FW谷口海斗選手、DF橋本健人選手に聞きました!
◆相手監督の試合後会見も掲載します。ホーランド監督からどうぞ

(まずは試合の総括から)
どっちにも取れる試合内容だったなっていう風に思います。最初の20、25分ぐらいまでは、自分たちにもチャンスをつくれる部分はありましたが、失点の後、ちょっとできるところが少なくなってしまいました。
相手のプレスに対して、ビルドアップのところで苦しむ時間帯が続きました。後半に選手交代をして、自分たちの良さも出始めました。交代で出た選手たち1人1人がしっかりチームの底上げをしてくれました。もうあと5分、10分あったら、自分たちにも流れが傾いてくれたんじゃないかなっていう風には思います。
ポジティブな部分、ネガティブな部分ももちろんあります。現実的には、この4日間でほんとに難しいこの2試合を戦いました。1勝1分けで悪くないなと思います。
(システムを4ー4ー2に多分変更されたが)
もちろん0ー1で負けていた状況ではあったので、同点を狙うためにも今何をどうしたらいいのかっていうところを考えた上で、そのようなシステムの変更をした次第です。
(キャンプ中から相手がマンツーマンでプレスに来た時にビルドアップが機能しない。課題を改善したいか)
まずはどこにスペースがあるか、そういうところをまずは見つけないといけないと思いますし、しっかり相手が来てるかっていうところも見なければいけません。
もちろん、今日のように相手もマンツーマンで来ている中で、どういう風に前に持っていくのか。やっぱり狙いすぎてしまうとリスクが多くなってきます。前から相手が来れば来るほど、背後が空いてくる。そういうところを次はどういう風に狙っていくのか。その難しい時間帯の中で、なかなかそのスペースっていうところを狙えなかったなと思います。改善していかなきゃいけない。
(チームづくりが手探りの中で、この4日間で2試合やって、かなりの情報が手に入ったんじゃないかと。何か発見はありましたか)
この2試合でたくさんのところを自分は学んだと思います。プレシーズンではいろんな約束事を見つけながら、公式戦が始まるといろんな部分が見えてきます。
2試合終わって勝ち点4なのかっていう、いろんな言い方があるかもしれませんけど、すごく自分はポジティブにこの2試合を見ていました。もちろん始まってからではやはり全然違うなっていう風に見えましたし、いろんなところが見えたこの2試合ではありました。
(失点シーンのところで、相手の左サイドバック42番(橋本健人)にいいボールを出されたが、前半かなり(橋本選手が)フリーでいいボールを出すシーンが多かった)
失点の場面ですが、強さであったり、弱い部分っていうところはどのチームもあるかなという風に思います。そしてどの監督も結果論にはなりますけど、ああいうようなゴールっていうのは防げた部分だ思いますし、しっかりそこで防げる部分っていうところは多くあったなっていう風には思いました。
もちろん、まずはクロスをさせない。クロスをさせなければ、そこの部分もいらなくなります。この2試合で失点1で抑えたとも言えますし、多くの失点をしなかったっていう部分は自分たちが成長できてる部分だなっていう風に思います。もっともっとやらなきゃいけない部分はもちろんありますけど、この2試合での失点1はまあまあなスタートかなと思います。
(前半はシュート0本だったが、守備と攻撃とのバランスをどう改善するか)
それは1つの学びのキーポイントだと思います。もちろん終わったばかりで、実際そうだったのかという感じではありますが、もっともっと危険な部分を相手のゴール前で多く作りたい。後半に選手交代をした後、よりボックス付近でチャンスは作れたなとは思いますし、まだまだ十分ではありませんが、もっともっとそういう部分を出していきたいなっていう風に思います。
◆「恐れずチャレンジしてくれた」と選手をたたえる樹森大介監督

(試合の総括を)
はい。初戦ということで緊張感がある中、選手たちはキャンプで準備してきたことをしっかりやってくれたなっていう意味では非常に満足してます。時間とともに最後、体力がきつい時間帯ももちろんあったんですけど、まだ第1戦ということを考えれば、これからしっかり積み上げてさらに成長していけるなと感じています。
ただ、僕らは勝ち点3を取りに来たので、非常にそこのところだけがもったいないなっていう思いはあるんですけど、長いシーズンいろんなことがあるので、これをプラスに考えて来週に備えたいなと思ってます。
(監督という肩書きとしてJ1の舞台で初めて指揮を執った感想は)
はい。まあ緊張するかなと思ったんですけど、やっぱ選手の時よりはリラックスして挑めたかなと思ってます。それはやっぱキャンプが充実した時間を過ごせていたので、選手を信頼して送り出すことができたからだと思う。なので、夜寝れないとか色々あるのかなと思ったんだけど、そんなこと一切なく、普通に試合臨めてよかったなと。
(前半5分頃か、カウンターになりかけた時に即時奪回できた)
宮崎キャンプは特にそこは非常にフォーカスしたポイントだったので、日に日に、週ごとにどんどん良くなってるなっていうのは肌で感じていました。で、高知のキャンプに移動した時に、若干マリノスさん相手っていうことで恐れてしまって出しにくくなってしまったり、チャレンジするっていうところができないイメージを持つシーンもあったんですけど、そこをもう1回、2日前ですね、締め直してチャレンジしようという話をして今日を迎えたので、本当に選手たちが恐れず、恐れることなくチャレンジして、結果がいい方に出たと考えてます。
(キャンプで積み上げてきたものが出たシーン、逆に課題となるシーンは)
記憶にはないんですけど、やっぱ今シーズンやっぱりいい守備、強度の高いところは出していきたいっていう話をしていた中で、選手が恐れることなくそれにチャレンジしてくれたっていうところが1番良かったなと。もちろん切り替えのところもそうなんですけど、あとは課題のところで言ったらチャンスが、決定機があったと思うので、そういった中でもしっかり決めきるところは詰めていかないといけないなっていうところがあります。
あと、強度が高くなるとどうしてもファールというのがリスクとしてあるので、そういったところも。実際それでPKになってしまったので、我慢強くゴール前の対応をするっていうところも、これからやっていかないといけないなと感じます。

(今日の先発メンバーを決めた基準は。特に前線の選手は)
シンプルにキャンプでよかった選手を使いました。それだけです。
(ハイプレスハイライン、プレッシャーをかけて蹴らせて回収できていた)
はい。もしかしたら選手は最初は半信半疑で、いけるのかなっていう不安もあったとは思うんですけど、キャンプの中で自信を深めて、いいシーンでいいゴールっていうのは成功体験としてあったので、それをこの開幕の大舞台でしっかり表現してくれたっていうことは、非常に僕の中では素晴らしいことだと思ってるので、これをいかに継続してやっていけるかっていうところがさらに大事なことになると思います。
(ゴールシーンは取り組んできた裏抜けから、うまく決めた)
はい。若干今日もちょっと早いなっていうシーンはあったんですけど、しっかりボールを持つときはもう少し持ちたいっていうところが、多少課題ではあるんですけど、いい形になった時にしっかり裏へのアクションっていうのは、出し手も受け手も意識してくれたので、結果しっかりゴールにつながってよかったと思います。
(ゴールキーパーに藤田和輝選手を選んだ理由は)
キャンプでよかったです。まあ安定して、ミスはもちろんあったんですけど、安定してビルドアップも自信を持ってやっていたっていうところと、シュートストップに関しては、ゲームだとそんなに多くはないんですけど、やっぱり1番は自信を持ってやってくれていたので。和輝で行こうという形になりました。
(前半はシュート0で抑えた。橋本選手からの配球が目立った)
そうですね、後ろは5枚で、(前は)3で来るか2で来るかっていうところはちょっと始まってみないとわからないなっていう思いがあったんですけど、ツートップで来る時には必ずサイドバックのところが時間ができるっていうのは頭にあったので、そっからのアクションっていうのは常に考えてました。
(押し込まれたシーンもあったが、どう修正した)
攻撃で言うとですね、やっぱりもう少しボールを持とうっていう話をしました。どうしてもいい形で外してアクションっていうところと、守備が結構前から行くとテンポアップしてしまって、攻撃も同じような感じでイケイケになってしまう状態が続いていたので。マイボールになった時にもう少し時間を作っていこうよっていう話を攻撃はしたのと。
守備のところで言うと、ちょっと行く意識が高すぎて、ファーストディフェンダーがどうしても飛び込んでしまうシーンがあったので、そこでひっくり返されて押し込まれてるっていう局面があったので、そこらへんは、意識はいいけど、しっかり外されないように対応するようにっていう話はしました。
(新潟から非常にたくさんのサポーターが応援に来ていた)
はい。やっぱりサポーターの声援っていうのは選手の背中を非常に押してくれますし、しかも開幕戦で新潟からほんとに多くの方々が来てくれたので、最後きつい状態になった時でも彼らの声援によって耐えることができたと思っているので。本来は一緒に勝ち点3を喜ばないといけないですけど、それは次節に必ず。取っておきたいなと思ってます。
(次節は清水。秋葉さんもご存じかと思うが)
はい、そうですね。もう2年間、僕も去年、一昨年とJ2で戦ってる相手なんでよく知ってます。あと秋葉さん、水戸の監督をやられていた時から性格も知ってますし、よくトップとユースっていう関係で練習試合も数多くしたので、秋葉さんも僕のことをこういうスタイルでやってくるっていうのをしっかり知っているので、多分めちゃめちゃハイプレスで来るんだろうなって思ってます。
それを理解して戦いたいと思ってます。
(今日のフォーメーションは)
4-4-2、4-2-3-1のどちらでも大丈夫です(笑)。基本的には縦関係の形ですが、プレッシング行ける限り行こうっていう話をして、思いのほか(長谷川)元希もいい形で入れたので、そのまま行き続けてくれたなっていうところなので、ぱっと見は、4-4-2に見えたかなと思います。
(終盤に相手に押し込まれるシーンが多かったが、あのあたりの課題は)
シーズン最初だからしょうがないなと思ってます。それ以上に選手が最初から100で入ってくれたっていう方のが僕自身は嬉しいので。70分で止まってもいいよって話をして送り出したので、それを特に前線の選手は理解して最初から飛ばしてやってくれたので、これからそういった終盤のところは試合を重ねていけば自然とついてくるものだと思ってるので、今段階では全然問題だと思ってません。

(今日のスタメンをベースにしてやっていくのか、それとも変えるのか)
基本的には...