年度が変わる3月末は、新潟県内のさまざまな施設にとって変化の時期です。2024年度末で学びやが閉校になったり、温泉施設が休止したり…。人口減少や過疎化の影響もあり、閉鎖や機能縮小といった変化が目立ちます。これまで「新潟日報デジタルプラス」で紹介してきた、地域の拠点的な施設の変化をまとめて紹介します。

「道の駅ちぢみの里おぢや」(小千谷市)温泉施設が休止

温泉施設を休止する「道の駅ちぢみの里おぢや」=小千谷市

 1996年にオープンした「道の駅ちぢみの里おぢや」は3月31日で温泉施設部分の営業を終了します。井戸でくみ上げていた温泉に泥や砂が混じるようになり、沸かし湯での営業が続いてきました。設備の老朽化などが原因とみられます。温泉施設は市の所有で、2023年度に約6万1千人が来館しました。一方、新たな井戸を掘るには2億円ほどが必要で、運営維持費に見合った収益が見込めなかったようです。詳しくは「『道の駅ちぢみの里』沸かし湯営業続く温泉施設を3月末で休止」「温泉の給湯停止で“沸かし湯営業”…『道の駅ちぢみの里』の行方は?」。

「新潟サンライズゴルフコース」(聖籠町)営業終了

新潟サンライズゴルフコースの外観=聖籠町

 県営新潟東港工業地帯に立地するゴルフ場「新潟サンライズゴルフコース」は3月30日で営業を終了します。1986年に開業し、約140ヘクタールの広大な敷地に27ホールを有します。土地を所有する石油元売り大手ENEOS(エネオス、東京)のグループ企業が運営してきました。土地は旧日本石油(現エネオス)が製油所の建設を前提に県から取得しましたが、環境の変化で建設を断念。県の承認を受けながら40年近く、ゴルフ場として暫定利用されてきました。詳しい経緯や今後については「『サンライズゴルフコース』3月末で営業終了」「“目的外使用”40年…東港のゴルフ場、営業終了後の活用は?」で触れています。

佐渡保育専門学校(佐渡市)が閉校

佐渡保育専門学校=佐渡市

 佐渡保育専門学校は3月末で閉校。島内唯一の保育関係の専門学校で、地元の保育園などに人材を送り出してきました。新潟市の社会福祉法人が佐渡市の誘致を受けて2015年に開校しましたが、入学者の確保に苦労しました。募集停止の際、担当者は「人口減に伴い、入学生の減少が大きかった」と説明しました。当時の記事はこちら「佐渡保育専門学校 25年に閉校」です。島内では佐渡看護専門学校が27年度末で閉校を予定しており、進学先の減少が心配されています。

十日町高校松之山分校(十日町市)が閉校

十日町高松之山分校=2022年、十日町市

 十日町高校松之山分校は3月末に閉校。定時制の...

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