戦争の悲惨さについて語る平田真義さん=上越市板倉区
戦争の悲惨さについて語る平田真義さん=上越市板倉区

 新潟県上越市板倉区の戦争資料収集家、平田真義(しんぎ)さん(73)が板倉区で戦争と平和を考える講演をした。平田さんの父は高田歩兵第58連隊に所属し、多数の死傷者を出したインパール作戦の生還者。戦争体験を聞いて育った平田さんは「戦争は命のつながりを断つもの。戦争の歴史を大人が責任を持って子どもたちに伝えていく必要がある」と訴えた。

 平田さんは30年間高校の社会科教諭を務めた。戦後が長くなるにつれ、日本がかつて世界と戦争をした記憶が風化していくのを教壇から感じ、戦時中の日用品や戦意高揚ポスターなどの資料を集め、現在約5000点を所有する。一方、上越市の「平和の担い手養成講座」の講師も務めてきた。...

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