
川茂座から道具を引き継いだ常盤座の公演。川茂地区の住民らが懐かしそうに鑑賞した=佐渡市下川茂
後継者不足で20年ほど前に活動が途絶えた佐渡市川茂地区の文弥人形グループ「川茂座」から昨秋、人形や衣装を引き継いだ「常盤座」(金井地区)の公演が、川茂座の地元、下川茂の五所神社で行われた。久しぶりの公演に多くの住民が集まり楽しんだ。道具を保管していた川茂座の元メンバーは「道具と一緒にわれわれの思いも引き継いでほしい」と期待を寄せている。
川茂座は約50年前に発足した。島内の寺など各地で活動していたが、高齢化、少子化の影響でなり手が不足し、20年ほど前から公演が行われなくなった。
使われなくなった人形や小道具は、川茂座の一員だった池一義さん(75)が長年、保管していた。「倉庫に眠っているよりも...
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