作品について語る13代高取八山さん=15日、長岡市城内町2
作品について語る13代高取八山さん=15日、長岡市城内町2
作品について語る13代高取八山さん=15日、長岡市城内町2

 福岡の大名黒田家の御用窯だった「高取焼」の直系子孫である13代高取八山さん(64)の陶展が5月15日、長岡市城内町2のぎゃらりい栗本で始まった。代々受け継いできた技法に裏打ちされた趣のある茶陶が並んでいる。

 高取焼は、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、戦国大名の黒田長政が朝鮮から陶工を招き、高取の姓を与えたのが始まり。高取家は1600年から福岡黒田藩の領内に窯を構え、一子相伝を続けてきた。茶人の小堀遠州の好みに応じた「遠州七窯」の筆頭とされる。

 13代八山さんは2000年に襲名し、長岡での陶展は6回目となる。高取焼の特徴的な技術で、多彩な色を持つ「七色くすり」の茶器などが並ぶ。八山さんは「見た目だけ...

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