
催しで高校生と対話する福嶋美佳さん(左手前)=新潟県十日町市
高校生が地域の社会人と対話を重ねるキャリア教育の重要性が増している。単に職業意識を養うだけでなく、さまざまな気づきを得るきっかけにもなる。ただ教科以外の仕事が上乗せされる教員の負担が重くなってしまうことが普及の課題となっている。現場を取材すると、生徒と地域を橋渡しする外部人材が成否の鍵を握る実情が見えた。(共同通信=浜谷栄彦記者)
▽ヒント
2025年8月上旬、新潟県十日町市で地元4高校の生徒と社会人の計約130人が交流する催しがあった。県立十日町高2年の男子生徒(16)はNPO法人職員の女性に「アイデアを出すのが苦手です」と打ち明けた。
女性は知識を増やすことも必要だと指摘して読書を勧め、...
残り676文字(全文:976文字)